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本日の無料と独り言2008.08.08 09:23
コレクト生活、21日目。
【5P→1PづつBET】
×
×
フラッシュ
×
×
24M(3T)+7M=1M(4T)
フラッシュの時はジョーカー有りでダイヤ3枚、、、
ロイヤルストレイートフラッシュも狙える手札だった。
手札のダイヤの2を切ってしまえさえすればね。
がしかし、バーディーを狙ってハザードにぶち込んでしまうよりも
パーを狙った無難で丁寧なゴルフを目指した。
難易度の高いコースだったが、ホールの風は拙者に味方した。
ピンに寄せようと思ったアプローチショットが
なんとチップインのフラッシュ!!
ポーカーはいつの間にかゴルフになっていた。
人生もチップインしたいぜ!!
●未来が見えるとき
『この先どうなる?』を考えたとき。
未来が見える時に、人は思いを成し遂げられるのだと思う。
未来を見るためには、『どうなる?』を『どうする?』に置き換えて、
一歩一歩の道順(過程)を思い描く事が不可欠。
いきなりのゴールなんてない。
どうやって近づくかを考えられてこそ見える終末。
前の雑誌社に入ったときは、
応募の告知を見て、『これはオレ以外に誰が作るんだ?』と直感を感じた。
不慣れながら企画書をパワーポイントで作ったり、
今までの自分の経歴をその会社に良く思ってもらえるように徹底的に文章にまとめた。映像の資料まで用意した。
準備万端と言うヤツである。
100人が受けた面接、合格は・・・0〜1名。
高卒で未経験な拙者だがやたらと自信が持てていた気がする。
第3次面接まで駒を進めたのは・・・
拙者と業界経験豊富なベテラン女史の2名のみだった。
面接用の部屋に通されると、いきなりノートパソコンを渡され、
『中に入っているDVDを見て感想を1000字以内で原稿用紙にまとめてください。』
との命題が課せられた。
60分のDVDに対して、制限時間も60分!
要するに見ながら書かねばならず、さらには序盤からこのDVDの趣旨を掴まなければいけない。
今まで受けた面接/試験の中で最も難易度の高いお題だった。
小学生の夏休みの宿題の定番である読書感想文では無いのだ。
『これレビューみたいな感じでいいんですよね?』と
一緒に受けているベテランは一言確認すると、怒濤の勢いで筆を進める。
経験の無い拙者の原稿用紙は、あーでもない、こーでもないと行ったり来たりを繰り返し消しゴムのカスの山!!
女に負けてたまるかっ!と気合いを入れるも経験者の執筆するペースに追いつけない。
焦りといらだちの中。原稿用紙に線を引く。
定規をカバンから探し出そうとしていた拙者に『良かったらこれ使う?』と文具を貸す余裕すら見せるベテラン女史。
敵のホドコシは受けないよー!と冷たく断る拙者。
オロオロしているうちに『終わりにしてください。』と面接官が終わりを告げた。
ようやく書きたい事がまとまってきたところだったのに・・・
拙者の原稿用紙には書きかけの300の文字がぐねぐねと漂っていた。
第三次面接が大惨事面接かよっ!!!!
と諦めかけたがそれが本当の面接の終わりではなかった。
別室で待機していた重役3名とひとりづつ、
自分の書いたレビューについて問答するのが締めくくりらしい。
意気揚々と軽い足取りでその部屋に入って行くベテランをよそに・・・
拙者は腹をくくった重たい足取りで入った。
『君、途中までしか書けていないけど?思い浮かばなかったの?』と。
当然予測していたシビアな質問が寄せられた。
前半は正しいが、後半は正しくない!
経験不足ゆえ時間内に言いたい事がまとめきれなかったのだ。
今あなたが手にしている原稿は残りの10分で書いたもの。
あと少し時間があれば書けたんだ。
思い立った拙者はストレートに自分の心境を伝える事にした。
『60分のDVDでしたので60分以内にまとめるというのは、私にはまだ難しかったです。書きたい内容を上手く自分の頭の中でまとめられたのは制限時間の最後の
最後でした。その証拠に、今ここでどういう感想だったのかは端的に発言出来ます。』と。
重役たちは顔を見合わせて・・・
『ほぅ。じゃー、どういう感想だったのか聞かせてくれるかな?』
これから書こうとしていたことを言葉にするのは簡単だった。
すらすらと言葉を並べて説明する拙者に、
『なるほどね。わかったよ。ありがとう。』と言う言葉がかけられ、
面接はフィナーレを迎えた。
絶対に落ちたんだろうなぁ。わかったって何がわかったんだろ。
などと・・・面接後はやたらと不安がよぎった。
でも、言いたい事は言えたし、今の自分に出来る事はやった。
それが自分を勇気づけてくれた。
帰り道、友達の家により面接があまりうまく行かなかったと説明した。
『そっかぁ。仕方ないよねぇ。でも、やるだけやったじゃん?』
なんて慰められてるうちに拙者の携帯が鳴り響いた。
お、お、おーーーーーっ!?面接した会社からだ!
さて、拙者はなんの忘れ物をしたんだろう?と思いながら電話に出た。
すると・・・
『おめでとうございます。合格です。つきましては入社の手続きを・・・』と予期せぬ言葉が続いた。
頭の中はからっぽ、信じられない気持ちのまま説明を聞いた。
拙者、働きマンになります!!
・・・・・・
退社する時に教えて頂いたのだが、
上記の面接は採用人数を決めていない面接で
役員3人が全員賛成した場合のみ採用するというシステムだったそう。
『採用しても1名。いいのいなければ見送る。』
そんなユルーい感じだが面接を受ける側に取っては厳しい募集だったようだ。
働きマン初日、弾む心で渋谷の事務所の扉を開いた。
頑固そうな偏屈そうないかにも“編集”って感じの顔が並ぶ。
ファッション誌の編集部もすぐ隣だったので、やたらと派手で傲慢そうな
鼻高々の女史たちがハイスピードで駆け巡り、大声で色々と会話をしている。
とにかく・・・みんなやたらと忙しそう。
そこには面接で一緒だったベテラン女史の姿もあった。
お互いに顔を見合わせると『あんたも受かったのねー?』と
目と目でにっこり確認しあった。
その女史とは同期入社ということもあり、やたらと仲良くなり、
入社後1ヶ月はほとんど毎日ランチを一緒して慣れない編集部の雰囲気への気疲れを紛らわせた。
彼女は経験者と言う事もあり、いきなり雑誌の最前線へ。
ほとんど未経験の拙者は・・・
『1年間は雑用でコキ使ってやるからな!』と編集長ににらまれた。
雑用と言ってもやることは少なかった。
バリバリ働く先輩、同期入社なのにいきなりページを任されているベテラン女史を尻目に、ただただ悔しかった。
そんな中、事件は突然訪れた。
入社1ヶ月後のいつものベテラン女史とのランチ。
彼女は着席するなり、『すまん。』と男らしく謝った。
『他にやりたい事があり、折角受かったし仲良くなれたけど・・・他の会社に入る事にするよ。』とのこと。
『あんたなら何でも出来るでしょー♪ガッツあるしさ♪』なんて言って励ましたっけ。
ホントは一人で編集部に残るのは心細かった。。。
わからない事を気軽に聞ける唯一の存在だったのにナァ。
でも、それは拙者にとってはチャンスでもあった。
編集会議で彼女が辞める旨を伝えた編集長は、『みんなで穴埋めしなきゃならんから来月はキツくなるから覚悟しとけよ。』と言った。
会議が終わった後、編集長のデスクに呼び出された拙者に
『お前、インタビューやってみるか?』と突然の提案がやってきた。
『やります!! ってか、絶対やれます!!』
と勢いで答えた拙者に・・・
冷静かつ冷酷な厳しい目を崩さないまま、
『ほんじゃ、明日ビクターの大会議室に●時な!ぜってーテレコ(テープレコーダーの略)忘れるなよ!!』と編集長様はおっしゃった。
・・・・・
翌日、遅刻を心配して30分前を目標に買ったばかりのテープレコーダーを握りしめて駆ける拙者の姿があった。
『こうなれたらなぁ。』と昔、思っていたままの自分がそこに居た。





